各ツアーや講習会に設定されている「参加対象」「体力度」「技術度」詳しくご説明します

 

参加対象について

(例)夏の富士山、【イチフジ2Days】の場合

中学生~60歳まで 標高差1200m以上の日帰り登山経験がある、もしくはフルマラソンを完走できる方(応相談) 

と記載しています。

このように、全てのツアーで参加対象となる年齢を設定させて頂いております。

LISでは安全なガイドツアー運営のため、参加条件を設定しております。

そのため、原則的に登山経験の少ない、初心者の方の場合の年齢設定を行っています。

例えば、61歳以上の方でも、登山経験が豊富で当該ツアーと同等の高低差の登山経験がある方は、年齢制限関係なくご参加頂けます。

また、必要となる体力度や技術度が高いツアー・講習会では、年齢以外に登山経験や技術講習の受講経験などを明記してます。

参加に当たってご不明な点がございましたら、 お問い合わせをお願い致します。

参加希望のツアー・講習会で、参加条件の年齢外だった方は・・

ご自身で参加しても大丈夫か判断が難しい場合も含め、まずはご相談ください。

参加希望のツアー・講習会名と、過去3年以内の登山経験の中から 最も標高差のある登山歴(登山口、山名、通過点、下山口など具体的なルートが分かるような)情報を明記の上、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

もちろん、お電話でのご相談でも構いません。

 

体力度の目安

2015年より各ツアー・講習で歩くルートの「ルート定数」の掲載しています。

ルート定数の数値も参加にあたって参考にして下さい。

体力度 内容

 

コースタイム2-3時間、累積標高差200~500m程度のルートをコースタイムの1.3倍以内で歩くことが出来る体力

【日帰りルート目安】房総・富山、箱根・金時山、高尾山、尾瀬ヶ原、富士山・双子山、北八ヶ岳・北横岳
【1泊2日ルート目安】丹沢・鍋割山

1.5

コースタイム4時間、累積標高差500~600m程度のルートをコースタイムの1.3倍以内で歩くことが出来る体力

【日帰りルート目安】丹沢・大野山、三つ峠、
【1泊2日ルート目安】北アルプス・燕岳、八ヶ岳・権現岳

コースタイム4~5時間、累積標高差700~900m程度のルートをコースタイムの1.3倍以内で歩くことが出来る体力

【日帰りルート目安】丹沢・鍋割山、西丹沢・畦ヶ丸
【1泊2日ルート目安】奥多摩・雲取山、八ヶ岳・赤岳、南アルプス・北岳、上高地・涸沢、屋久島・縄文杉

2.5

コースタイム6~7時間、累積標高差1000m以上のルートをコースタイムの1.3倍以内で歩くことが出来る体力

【日帰りルート目安】西丹沢・檜洞丸、丹沢・大倉尾根
【1泊2日ルート目安】富士山・御殿場ルート

コースタイム8~9時間、累積標高差1000m以上のルートをコースタイムの1.3倍以内で歩くことが出来る体力

【日帰りルート目安】北アルプス・燕岳、八ヶ岳・権現岳
【1泊2日ルート目安】富士山・須山ルート

コースタイムとは?
LISでは山と高原地図(昭文社)に記載されている標準コースタイムを元に実際に歩くルート分を合計した標準コースタイムを計算してこれを元に、スケジュールを算出しています。
YAMAPやヤマレコ、他社の登山地図では数値が異なることがあるため、実績のある山と高原地図を基準にしています。
このコースタイムに対して、登山口を出発し、戻ってくるまでの休憩時間を含んだ実際に要した時間とを比べることで、ご自身の体力度の目安となります。

累積標高差とは?
単純に登山口から山頂までの標高差を計算するのではなく、
実際に歩くコースが「500m登って、いったん100m下り、また300m登る」というコースを往復する場合、累積標高差は900mとなります。
またこのコースを日帰りで往復すると、一日の累積標高差が1,800mとなります。

技術度の目安

これまでは以下の3段階で技術的な難易度を示してきましたが、より目安を明確にするため、2022-23年冬シーズンの企画から基準を順次変更していきます。「山のグレーディング」を参照し、A-Eの5段階で表記していきます。NEW

技術度 内容
山歩き未経験、初心者の方でも歩きやすいルート、なおかつ、負担を軽減するプランで実施します。
山歩き初心者の方でも参加出来ますが、日頃から山歩きをされて、慣れていらっしゃると参加しやすいレベルです。
山歩きに慣れている方向き。歩きにくい山道や岩場の通過があります。

↓2023年冬のツアーから段階的に基準を移行していきます。

技術的難易度 登山道
A ◇概ね整備済。◇転んだ場合でも転落・滑落の可能性は低い。◇道迷いの心配は少ない。
B ◇急な登下降がある。◇道が分かりにくい所がある。◇転んだ場合の転落・滑落事故につながる場所がある。沢、崖、また場所により雪渓などを通過し、急な登下降もある。
C ◇ハシゴ・くさり場、また、場所により雪渓や渡渉箇所がある。◇ミスをすると転落・滑落などの事故になる場所がある。◇案内標識が不十分な箇所も含まれる。
D ◇厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や渡渉箇所がある。◇手を使う急な登下降がある。◇ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険箇所が多い。
E ◇緊張を強いられる厳しい岩稜の登下降が続き、転落・滑落の危険箇所が連続する。◇深い藪漕ぎを必要とする箇所が連続する場合がある。
上記は無雪期の登山道の状況で判断します。
積雪期やシーズンオフで無雪期とは難易度が変わる場合があります。
その場合、例えば無雪期は「B」のルートであっても、積雪期では難易度が上がっているルートについては、LISの判断で「B+」と記載します。