にっぽん百名山「富士山」ロケ地・須山口登山道

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2013年9月放送のNHK-BSのにっぽん百名山「富士山」、

その後再放送もされているので、私がご案内した須山口登山道を利用して富士山に登りたいという方々にルートに関する情報提供をしたいと思います。

放送でも紹介されていた、富士宮6合の宝永山荘さんや御殿場の赤岩八合館さんの方にも、ルートの問い合わせの電話などが入っているようです。

 

ただ、須山口登山道はこれまでほとんど見向きもされてこなかった経緯があり、山小屋スタッフの皆さんもルートに関する詳しい情報を持っていません。

そこで、放送でご紹介したルートについて、こちらで詳しくご説明します。

 

まず最初に

歩かれる方は必ず、昭文社の「山と高原地図・富士山」を持参してください。

5合目からの登山と違ってすれ違う登山者は少ないこと、分岐点も多いため、地図を必ず持参して登ってくださいね。

(登山では当たり前のことなのですが、何故か富士山では地図を持たない方が多いので一応念のため書きました。)

 

須山口登山道と須山口下山道

で、この地図を見れば、どこを須山口登山道と下山道が通っているかすぐ分かります。

下山道が分かりにくいという方は、裾野市観光協会さんのページをご確認ください。

 

4合5勺から上はどこを登ればいいの?

須山口は宝永の噴火によってルートが寸断されてしまった経緯があります。

現在も、宝永第1火口入口にある須山口4合5勺の看板を最後に、その先に須山ルートはありません。

その先は富士宮ルートを登るか、宝永火口を抜けて御殿場ルートを(プリンスルート)登るか、どちらかを選んで山頂に行くことになります。

歴史的には、寸断された須山口を利用して新しく御殿場ルートが作られた経緯がありますので、正しく(?)登るのは御殿場ルートと言ってもいいのかもしれません。

また、富士宮口は登山者が多いですので、のんびり静かな須山口を歩いた後は、宝永火口を登って御殿場ルートを歩くのが個人的にもオススメです。

 

須山口は迷いやすい?

地図を持って、見ながら歩けばまず迷いません。

一部登山道が狭くなっていたり、分かりにくい場所はありますが、基本的に踏み跡はしっかりついてますし、目印もあります。

ただ、地図を持っていても、自分がどこにいるのか理解出来ない方、地図の見方が分からない方は危険です。

地形図を使っての入念な読図が必要ということではありません。

ただ、最低限、地図とコンパスを持って行ってくださいね。

樹林帯の中は迷っても携帯の電波が通じにくいですし、通りかかる登山者も平日だとほとんどいないので、誰も助けてくれません。

あと、富士山に限った事ではないですが、人気の少ない日や時間帯だとニホンジカと鉢合わせたりしますし、ツキノワグマも生息するエリアですから、怖いと思う方は単独で歩くのは諦めましょう。

 

須山口の分かりにくいところ

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昭文社の山と高原地図と、現地の案内看板に記載されている地名が異なり、混乱の元になっています。

写真は御殿庭(中)の看板を撮影したものですが、御殿庭下はいいのですが、御殿庭上が15分の行程で上部にあることになっています。

この看板がさす「御殿庭上」は御殿庭中と山体観測装置の中間点にあります。

 

しかし、山と高原地図では「御殿庭上」は別の場所にあります。

ややこしや・・・

 

下山道が破線ルートになってますが・・・

御殿場の大砂走りが終了し、かつて気象庁の避難小屋があった場所(2014年取り壊し済み)から40分ほどの区間が、須山口下山道の中で最も迷いやすいルートです。

昭文社の山と高原地図で破線ルートとなっているように、一般向きではありません。

快晴の時は点々と道標が立っているのが分かりますが、ガス(霧)が出ている時、雲が上がってきそうな時などは、コンパスが使えない方は立ち入らないようにしてください。

この区間は、常に宝永山の山腹から下り落ちてくる砂礫によって登山道が毎冬砂に埋もれます。

なので、シーズン初めは特に、踏み跡はありません。

8月頃になると、ある程度の登山者が通ることによって踏み跡がしっかり出来ていきますが、後半20分ほどはそれでも不明瞭なことが多いです。

とにかくガスった時に初めての方が通行する場合は、道迷いしやすいと思ってください。

 

にっぽん百名山・スペシャルルート

にっぽん百名山はとても素晴らしい番組なのですが、残念なことに30分番組なので下山の様子は撮影しません。

しかし、須山口は下山も素晴らしいポイントがあり、特に樹林の美しさは、登山道よりも下山道の方が優っています。

 

そこで、にっぽん百名山では変則的な形でルートを通って撮影を行いました。

まず水ヶ塚を出発後、すぐの分岐を右に曲がり、須山口下山道を御胎内方面へ進みます。

この辺りが、ブナやミズナラなどの比較的大きな樹を眺めながら歩ける箇所です。

そのまま幕岩下降点を通過し、三辻から小天狗塚を経由して御殿庭(宝永第三火口)に至ります。

昭文社の山と高原地図で「御殿庭上」の地点が御殿庭の入口です。

御殿庭は平地の部分に、夏はイタドリの群落を中心に種類は多くないですが、花がたくさん咲いているスポットです。

その後は、火口の中を登っていき、山体観測装置で須山口登山道に合流します。

御殿庭上から御殿庭中に移動するルートは10分と短いルートですが、不明瞭で迷いやすいので注意して下さい。

 

もし、下山で須山口下山道を利用しない方や、御殿庭に行ってみたい方は、登りでこのルートを歩いてみることをオススメします。

一日目が宝永山荘宿泊であれば、登山開始時間が遅くなければ、寄り道して御胎内(2015年夏崩落・立入禁止)を参拝したり、御殿庭でお昼寝をしたり、富士山麓での時間を楽しんでみてください。

 

ルートに関するご質問などは

メールやお電話でご連絡頂いても構いませんが、基本的に夏はガイドに入っており、すぐに回答することが出来ません。

インターネット検索などをして、それでも分からないことがありましたら、ご連絡を頂ければと思います。

お申し込み方法

  1. このページのツアー詳細情報をご確認ください。
  2. 下部のツアー規約をダウンロードして内容を確認してください。
  3. 申込フォームに入力して、送信してください。

分からない点などがございましたら、お問い合わせページ よりご連絡下さい。

 

 

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