「野中の想い」

近ごろは、毎日のように環境問題についての話題がメディアを飛び交っています。

でも、私は失われていく自然や、その自然を取り戻すという「問題」だけに注目が集まり、情報が溢れている状況の中で思うことがあります。

それは、自然の美しさ、尊さは知識として頭で理解する以上に、体験を通じて心に深く刻まれていくものだということです。

 

だからこそ、今現在も、失われることなく、日本中に存在している豊かな自然の世界へと積極的に足を踏み入れてほしいと思っています。

屋久島や白神山地のように世界遺産に登録された有名な場所だけでなく、なかにはガイドブックに載ることもなく、訪れる人も少ない「知る人ぞ知る」エリア、原生林などもまだまだ存在しています。

 

最近ラジオを聴いていて、耳に飛び込んできて、感激した言葉があります。

「枯れ木に花咲くを驚くより、生木に花咲くを驚け」 

江戸時代の思想家・三浦梅園の言葉です。

 

毎年毎年、当たり前のように、樹々は新芽から若葉を出し、花を咲かせ、実を結ぶ。

そんな当たり前のように繰り広げられている、自然の営みに目を向け、耳を澄ませていきたいと感じている今日この頃です。